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August 2025

2025.08.20

アメリカ人事 | 第306号|1/1/2026 CA最低賃金 $16.90 (Exempt $70,304)

 

アメリカ人事 | 第306|1/1/2026 CA最低賃金 $16.90 (Exempt $70,304)

第306号【アメリカ人事】月刊フィロソフィ ニュースレターをお届け致します。
Twitterprofile_20250820151001

※このニュースレターは送信専用です。
お返事は下記メールアドレスまでお願い申し上げます。
山口憲和
yamaguchi@yourphilosohy.net

【速報】2026年1月1日最低賃金引き上げ

カリフォルニア州の2026年最低賃金、時給16.90ドルに引き上げへ

Exemptの最低サラリーは年間70,304ドル(5,858.67ドル/月)になります。

https://hrwatchdog.calchamber.com/2025/08/californias-2026-minimum-wage-increases-to-16-90-per-hour/

今月のトピックは?

シリコンバレーで優れた組織を築くには

 

JCCNCセミナー 「Building Great Organizations in Silicon Valley 」にお招きいただき、パネルディスカッションに参加させていただきます。お近くの方は是非お立寄り下さい。

https://tinyurl.com/26z593kz

シリコンバレーで優れた組織を築くには?:トップクラスの現地人材の採用と育成、
そして当地の文化やベストプラクティスをグローバルチームへ統合させる手法

とかっこいい題名です。

 

私はどちらかというとお客様と一緒に毎日遭遇する難問に一緒にうなりながら

一緒に解決策を探している毎日です。こんなかっこいいことが簡単に言えたら

苦労はしないと思います。

 

パネルディスカッションですので、どんな話になるか分かりませんが、最近考えている

ことを先んじてこちらでシェアさせていただきます。

 

1.Great Organization

最初にタイトルがGreat Organizationとされていたので、すぐに思い浮かんだのはJim CollinsのGood to Great.人材を5つのレベルで分けていますが、特にGreatな組織は5つ目のレベル、謙虚でチームのために尽くすリーダーが必要だと言われています。

利他の心を持ったリーダーとも言えるのではないでしょうか?

ところが変わっても重要なのは時を告げる人ではなく、時計を創る人。

自分が自分が、ではなく、静かに地道に仕組みを創る人ではないかと思います。

 

2.AIの台頭。

AIの台頭でHRの役割は大きく変わると思われます。

今までは人間のリソースだけを扱って来たわけですが、リソースは人間とは限らないHRではなくRなんではないかと思います。あるいはRM リソースマネジメント。

まさに資源の配分です。

企業の戦略とは何か?問われた時に一言で言うと資源の配分だ、という名言がありますが、RMの役割はまさに戦略的な役割を負って行くのではないでしょうか?

 

3.日本人はアメリカでマネジメントすべきか?

例えば、IndeedやGlassdoor(ともにリクルートさん株主)を拝見していると無理に日本人がやってきてアメリカの買収した会社をマネジメントしているように見えません。

 

考えてみれば日本人は言葉の壁、文化の壁、それを超えるのがとても苦手。

短所にこだわり、短所を引き上げることに夢中になりがちですが、長所を伸ばすのであれば、日本人がわざわざアメリカに来てマネジメントをする必要があるのか?もう一度考えてみる必要があると思っています。
Guided Autonomyという考え方がありますが、ミッション、ビジョン、バリューを浸透させて、自律的に組織を動かす。まさに哲学で組織を動かずことが求められるのではないでしょうか?

 

 

しかし、それでも日本人がアメリカに来てハンズオンでマネジメントするならば、覚悟をもってマネジメントをすべきではないかと思います。自らが言語やカルチャーを超えてマネジメントをするということではないでしょうか?

 

 

4.鎖国から脱することは出来るか?

日系企業の報酬サーベイを拝見していると日系企業は同じポジションでも25%程度報酬が低いのが分かります。

例えば、米系企業のHRマネジャーの報酬の平均が$100,000だとすると

日系企業のHRマネジャーの報酬の平均は$75,000という具合です。

 

そして、多くのケースで日本本社への報告等から日米のバイリンガルが要請される。

日米バイリンガルというスキルがあって、日系企業で勤務すると報酬が25%安くなる、という珍現象は鎖国的な状況と言わざるを得ないと思います。

円安が進んだ今、本社がアメリカ子会社の報酬を管理しているとますます報酬を米国基準にしにくい状況になるとあると思います。

 

シリコンバレーの強い企業の一つにNetflixがあると思いますが、とても優秀な人材を、最高の報酬で雇用する。そして率直なフィードバックを与える。

ますます人材も成長する。

この環境があるからこそ、ルールのない文化(無制限有給休暇に象徴されるルールのない文化)が根付くのではないでしょうか?

変動報酬を実施していないNetflixは変動報酬がもらえるからよい仕事をする

というような人材は雇わないと言っています。それだけ自燃性(自ら燃える)

起業家のような人材ばかりが集まっているように思えます。

 

5.生きてるだけで丸儲け。死ぬこと以外はかすり傷。

 

という名言がありますが、弊社のお客様を拝見しているとやはり積極的な展開を

カリフォルニア州で行うと、必ずついてくるのが従業員からの訴訟。

特に現場がある業界はNonexemptの自動的な集団訴訟(PAGA)もあり、

訴訟によるダメージを受けるケースは多いと思います。

 

しかし、弊社のお客様を拝見しているとそんな訴訟を物ともせずに更に

次々積極展開をしていくお客様が結局は大きく成長している。

弊社もアメリカでHRのコンサルティングを始めて21年。常に明るく前向きで

夢と希望を抱いて素直な心で経営する方が、やはり伸びていると思わされます。

とても私では真似のできない明るさがあります。

 

【コンサルティング コーチングのビジネスを行う方へ】

弊社の顧問契約のお客様の中には人材紹介会社やプロのコンサルタントの方もいらっしゃいます。是非、コンサルティングを今後のビジネス展開に生かしたい方へ

下記の情報をご覧下さい。

▼アメリカのCPAの方、HRのコンサルタントの方へ
https://tinyurl.com/yff6983y

▼日本の社労士&キャッシュフローコーチへのインタビュー動画です。
https://jcfca.com/media/kiziitiran/cat01/9346.html/

【E&O保険をPayrollシステムで】

▼Payroll会社を変更することで従業員訴訟保険を自動的に付加したい企業様
https://www.trinet.com/hr-services/risk-mitigation

▼最新ニュースはこちら
https://philosophyllc.com/category/news/

2.顧問契約サービスとは?

▶ まずはお気軽にご相談ください(初回無料)
サービスの内容についてご質問等ございましたら下記メールにてZoom Meetingをご予約下さい。
yamaguchi@yourphilosophy.net

▼全顧問契約会員向け 7月に皆さんからいただいた質問は?
https://tinyurl.com/fmx6jww2

▼シルバー&ゴールド会員限定 7月全米・各州のHRニュースは?
https://tinyurl.com/2vbhpbne

▼ゴールド会員限定 7月 御社の人事哲学
https://tinyurl.com/2ds7ste7

【アメリカ人事】弊社顧問契約サービスのご案内
▼ホームページ
https://philosophyllc.com/service/

▼動画
https://youtu.be/RS9P2bULxvM?si=5ah5A_MfQNzdcpoo

【おまけ日記】

私も渡米して21年になりますが、群馬県に田舎から東京に出てくる時には

お笑いの芸人になりたくて、タモリさんの中国語マージャンに感化され、

大学では中国語を学びました。学生時代は九官鳥と豆知識というコントを

やっていましたが、相方は木こりになると突然言い出して大学を中退。

ピンになった私は周りに流されて就職をしたものでした。

 

渡米した後も若い頃の血が騒ぎ、最近はひいきのコメディアンのショーに

出かけたりします。最近は

Gabrial Iglesias

https://youtube.com/shorts/BuNqwwDiMII?si=I0leNLx-AdkbbABn

 

Atsuko Okatsuka

https://youtube.com/shorts/ORIqrzU_07w?si=QP5EJUn6Xj6fkuHJ

 

そして先週はJimmy O Yangに!

https://youtube.com/shorts/TZFxMDDFDCw?si=yVcHtiSxnbSSaNpw

 

 

https://www.jimmycomedy.com/

 

カルチャーの違いとモノマネの再現は特に爆笑してしまいます。

今回もJimmyは日本の話題もふんだんに取り入れて楽しませてくれました。

※このメルマガは解除をせず読み続けると「思いが実現する」と評判のメルマガです。(当社調べ)

▼尚、カリフォルニア州の企業は従業員1名以上の場合、2025 年12月31日までにCalSaversに登録義務がありますので、下記のリンクを御確認下さい。

https://edd.ca.gov/en/employers/calsavers/

 

お返事・お問い合わせ先

山口 憲和 (Norikazu (Kazu) Yamaguchi, MBA, SHRM-SCP)
CA Insurance License: 0F78137
日本キャッシュフローコーチ協会認定コーチ 会員番号463

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📧 yamaguchi@yourphilosophy.net
📞 310-465-9173
📠 310-356-3352
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Disclaimer | 免責事項

Norikazu Yamaguchiは正確で常識的かつ倫理的な人事管理・保険情報を提供するよう努めておりますが、弁護士ではありません。本内容は法的助言ではなく参考情報としての提供です。法的疑問は弁護士へご相談ください。本情報利用による損害について当社は責任を負いかねます。

アメリカ人事は、あなたの会社がアメリカで「大谷翔平」選手になることを全力で支援します

 

2025.08.15

アメリカ人事 | 関税と利下げ観測で貴金属がじわ上げ——従業員のリタイアメントアカウント向け“いま押さえる基礎知識”だ(投資助言ではない)

 

アメリカ人事 | 関税と利下げ観測で貴金属がじわ上げ——従業員のリタイアメントアカウント向け“いま押さえる基礎知識”だ(投資助言ではない)

米国で金地金などに新関税が導入され、金・銀・プラチナが小幅に上昇した週である。加えて、雇用指標の弱含みからFRBの利下げ観測が強まり、いわゆる“安全資産”への関心が高まった。相場は動く。しかし、401(k)・403(b)・IRAといった長期の退職口座では、見るべきポイントはシンプルだ。本稿は一般的・教育的情報の提供であり、投資アドバイスではない


1) まず前提だ:退職口座は“長期×分散×規律”で運用される

  • 長期:ニュースは短期に効くが、退職口座は数十年スパンでの積立が前提である。

  • 分散:株式・債券・キャッシュ(短期資産)に広く分散する仕組みが中核である。プランによってはコモディティ(商品)関連の選択肢がある場合もあるが、必須ではない

  • 規律:相場に合わせて出し入れするタイミング行動は難易度が高い。多くのプランは自動積立(ドルコスト)や自動リバランスの仕組みを用意している。これが規律の土台である。


2) いま話題の“貴金属上昇”を退職口座の文脈でどう捉えるか

  • コモディティの位置づけ:一部プランにコモディティ関連ファンドがあるが、全プランにあるわけではない。ターゲットデートファンド(TDF)は通常、株式・債券中心で、金などを直接組み入れない設計が多い。

  • 金利観測の影響:利下げ観測は一般に債券価格の支えになりやすい。一方でインフレ不安が強まる局面ではTIPS(物価連動国債)などの存在意義が意識されやすい。

  • 為替の目配り:海外資産の比率があるファンドでは、米ドルの動きが基準価額に影響しうる。短期の騰落で過度な判断は禁物である。


3) 従業員が“いますぐ確認”しておきたい実務チェックリスト

以下は人事・総務からの周知項目としても流用できるチェックだ(雛形は後段に付す)。

  1. 拠出率:会社マッチの満額条件を満たす拠出率になっているか。

  2. 自動エスカレーション:年1%などの自動引き上げ設定が利用可能か。

  3. 投資配分の確認:ターゲットデートファンド等の長期設計を使っているか、もしくは自動リバランスの設定が有効か。

  4. 手数料:主要ファンドの費用率口座管理料の把握はできているか。

  5. 受益者指定(ベネフィシャリ):最新の家族状況に合っているか。

  6. 資料の入手先要約説明書(SPD)やファンド・ファクトシートにアクセスできるか。

  7. サポート窓口:プラン管理会社の問い合わせ先ウェブログインを把握しているか。

重要:上記は情報提供であり、特定のファンドや配分を推奨するものではない。


4) よくある誤解とその整理だ

  • 「ニュースを見て今すぐ動くべきだ」
    → 退職口座は長期の設計図が主役である。短期材料での大幅スイッチはリスク管理の一貫性を損ないやすい。

  • 「金が上がった=金関連に乗り換えだ」
    → コモディティは値動きが大きく、手数料や構造も多様である。プラン選択肢にあるか、リスク許容度や目的と整合するかの事実確認が先である。

  • 「安定運用=無リスク」
    ステーブルバリューMMF等は価格変動が小さい設計だが、利回りの変動商品固有の制約は存在する。商品特性の理解が必要だ。


5) ミニ用語集だ

  • ターゲットデートファンド(TDF):退職予定年に合わせて自動で資産配分を保守化していく設計のファンド。

  • 自動リバランス:定期的に元の配分比率へ調整する機能。感情に左右されにくくする。

  • TIPS:米国の物価連動国債。インフレ時の購買力維持を目的に設計される。

  • ドルコスト平均法定額で継続購入し、取得単価を平準化する手法。


6) 社内周知文の下書きだ(コピペ可・編集自由)

件名:相場ニュースが多い時期の退職口座の“基礎チェック”について(情報提供)

最近の相場ニュース(関税・金利見通し等)に関連し、退職口座の基本的な確認ポイントを共有する。以下は一般的な情報提供であり、投資助言ではない

  1. 拠出率が会社マッチの満額条件を満たしているか

  2. 自動エスカレーションや自動リバランスの設定が適切か

  3. 選択中のファンドの費用や資料(ファクトシート、SPD)を確認できているか

  4. 受益者指定が最新か

  5. プラン管理会社のサポート窓口・ログイン情報の再確認
    ご不明点は、各自でプラン管理会社のカスタマーサービスへお問い合わせいただきたい。人事は制度案内のサポートを行うが、個別の投資判断には関与しない


免責事項

本記事は教育目的の一般的情報であり、投資、法務、税務の助言ではない。具体的な投資判断、配分変更、個別商品の選択は、各自の責任で行うべきである。必要に応じて、プラン管理会社や有資格のアドバイザー等へ相談すべきである。

執筆:山口憲和(アメリカ人事)

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免責事項: 山口憲和は、このメール、ブログ、及び動画の中で正確で常識的、倫理的な人事管理、雇用者、職場、保険情報等を提供するために万全を期していますが、山口憲和は弁護士ではなく、これらの内容は法的助言として解釈できません。不確かな場合は、常に弁護士に相談してください。このメール、ブログ、動画上の情報はガイダンスのためだけに提供されており、決して法的助言として提供されるものではありません。この情報を利用して損害が生じた場合でも弊社では責任を負いかねますのでご了承下さい。

 

#アメリカ人事 #アメリカ #人事 #HR

▼写真の出所
https://unsplash.com/ja/@planetvolumes

 

 

 

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